デュポンによつてポリエステルが開発された時普及促進のため東レと帝人が合作で
テトロンという商標が作られた。他のメーカーはそれぞれエステル、クラベラ、ソルーナ
etcと自社商標をつくりました。
人工の繊維スタートは人造絹糸 人絹とよばれた 天然由来の綿、パルプを化学処理
して液状にしてからノズルから吹き出して糸にしたセルロース系長繊維で化学繊維と
称されました。綿を原料とするものがベンベルク゛、パルプから作るのがレーヨンですが、
天然原料ゆえ物性的には元原料とおなじです。
昔人絹とは安物のイメージでしたがレーヨンと呼び名を変えて様々に商品開発も進み
今では高級品です。ベンベルグは高級裏地、レーヨンはドライタッチで接触冷感があり
ます。 ファッション8年循環説(8年たつとデザイナーも消費者も世代が代わり昔のもの
が新しく見える)若いデザイナーが” 人絹って言う新しい繊維ができたんだって” とい
った話しがあったとか・・・・ベンベルグを残してレーヨンの国内生産はなくなり中国生産
のみ糸価格は一昨年急騰し高止まりのままです。
ナイロンやポリエステルは石油から作るので合成繊維と呼ばれレーヨンも含めて
化合繊とよびます。ポリエステルは:堅牢度、耐久性からアウター衣料インテリアなどに
使われ、ナイロンは吸水性手触りの良さからランジェリー。ダウン表地などに使われます。
ヨーロッパでもナイロンといえば安物イメージでしたががポリアミドと呼称を変えてから
はポリエステルより一画上の高価格商品として定着しています。昨年大ヒットのユニクロ
のダウン ポリアミド細番手高密度のタフタです。ダウン用の生地生産急速に縮減して
いますが、高級ゾーンでナイロンのトレンドがきそうな予感、新しいナイロン生地の開発中
です。 出来上がったらポリアミド新商品として発表します。